感染症指定医療機関に求められる役割
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感染症指定医療機関に求められる役割
有事には地域全体で感染症患者を診ていく必要がある。
地域での円滑な患者の受け入れのためのリーダーシップをとることが指定医療機関に期待されている。
- 自施設の役割を定義する
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- ・一種感染症指定医療機関は一類、二類感染症を、二種感染症指定医療機関は二類感染症の入院を担当する医療機関として都道府県知事が指定した病院である。
- ・上記に加えて、地域の医療体制上必要とされる役割がある。
- ・これらを踏まえて、自施設に求められる役割をBCPに明示する。
- 平時の役割を決定する
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- ・有事に備え、地域の医療機関、保健所、都道府県、検疫所などとコミュニケーションをとり、ネットワークを作る。
- ・有事に備え、感染症患者の受け入れのための体制を整備し維持しておく。
- ・具体的には、情報収集を行う、人材を育成する、器材を確保していく、有事に用いる病床を事前に定め必要な施設と設備の整備をしておく、などがこれに含まれる。
- 有事の役割を決定する
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- ・地域の基幹として感染症の発生時は地域の中で先駆けて感染症患者を受け入れる。
- ・行政との連携、医療機関間の連携、地域の医療者の教育啓発などの感染症対応について、地域で中心的な役割を果たす。
- ・特定/一種感染症指定医療機関は感染症患者の受け入れと共に、臨床情報や検体を収集し、当該感染症の対応に資する知見を収集し報告する役割も担う。