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研究活動一覧

更新日:2019年3月18日

熱帯病治療薬研究班

(外部サイトにリンク)

J-RIDA

Information

日本全国の輸入感染症レジストリであり、当院を主施設として全国13施設が参加中です。海外帰国後に参加施設を受診した患者様が対象になります。

J-PRECOR

Information

日本全国の渡航前相談レジストリとして2018年2月より稼働しております。当院が主施設となり、2019年3月1日現在8施設が参加しております。
ご協力いただける参加施設(年50例以上の渡航前相談を受けている施設、原則として自施設で倫理審査が可能な施設)を募集しております。

感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)

医療関連感染症・薬剤耐性菌感染症 共同研究(ベトナム拠点)

Information

現在、薬剤耐性(Antimicrobial Resistance: AMR)はグローバルな問題となっており、日本のAMRアクションプランにおいても、国際協力が大きな柱の1つとなっています。国立国際医療研究センター 国際感染症センター(DCC)および研究所は、2012年より、感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(Japan Initiative for Global Research Network on Infectious Disease: J-GRID)の一環として、NCGMと医療技術協力関係にあるベトナムにおいて、医療関連感染症・薬剤耐性菌感染症の研究を行っています。

本研究は2012年に文部科学省のプログラムとして開始され、2015年からは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)」に移行され研究を継続しています。

臨床、疫学、および微生物学の観点より、AMRをコントロールする為の科学的データを示す事を目的として掲げ、ベトナムの協力病院とともにベトナム各地で薬剤耐性菌の臨床・疫学・基礎研究を行っています。ベトナムの主な協力病院は、ハノイ市にあるバックマイ病院とホーチミン市にあるチョウライ病院です。

拠点紹介

  • メッセージ
国際的に脅威となる感染症の問題といえば、従来はエボラ出血熱等の出血熱や、マラリア・結核等が中心でした。しかし、世界各国での経済の発展とこれに伴う医療の発展の結果、医療関連感染症と抗菌薬耐性菌が大きな問題となっています。
この問題を放置すれば、医療そのものの継続性事態が危うくなり、将来多くの生命が失われかねません。世界のなかでもアジアでは医療関連感染症と抗菌薬耐性菌が大きな問題となっており、対策を行う事が急務です。
そこで私たちはベトナムの医療者と協力し、同国で医療関連感染症と抗菌薬耐性菌に関する研究開発を行う事と致しました。本プロジェクトは2012年より開始され、現在はハノイとホーチミンそれぞれで研究を行っています。 

NCGMとベトナムの医療技術協力関係

1995-2001 ベトナム北部  チョウライ病院プロジェクト
2001-2007 ベトナム北部  バックマイ病院プロジェクト
2005    ベトナム北部  ベトナム保健省の承認を得てバックマイ病院とNCGM間に協力協定締結
2006    べトナム北部  バックマイ病院にNCGM-バックマイ病院医療協力センター設立
2007    ベトナム中部  フエ中央病院プロジェクト
2006-2012 ベトナム全土  院内感染対策プログラム
2014    ベトナム南部  ベトナム保健省の承認を得てチョウライ病院とNCGM間に協力協定締結

現在進行中

  • ベトナム保健省 保健省アドバイザー派遣
  • ベトナム南部  地域保健医療人材能力向上プロジェクト
  • ホアビン省   保険医療サービス強化プロジェクト
  • ベトナム中部  医療サービス向上プロジェクト
  • バックマイ病院 文科省海外拠点形成プロジェクト
  • バックマイ病院 地方医療人材研修能力

研究拠点病院の紹介

  • チョウライ病院
チョウライ病院は、ベトナム国ホーチミン市にある、南部最大の国立病院になります。1900年にベトナム保健省投資で設立されました。ベッド数は約1900床。入院患者数は約960,000人/年。外来患者数は約1,460,000人/年。手術件数は39000件/年。ベトナム南部のホーチミン市の拠点病院であり、多くの患者が搬送されてきます。
病院のホームページ: http://choray.vn:81/
  • バックマイ病院
バックマイ病院は、ベトナム国ハノイ市にある、北部最大の国立病院になります。1911年にフランス統治政府によって設立され、保健省の管轄で現在も北部拠点病院になります。ベッド数は約1900床。入院患者数は約人100,000人/年。外来患者数は約900,000人/年。ベトナム北部のハノイ市の拠点病院であり、多くの患者が搬送されてきます。日本だけでなく、欧米からの支援や協力が多い国際的な病院です。
病院のホームページ: http://bachmai.gov.vn/images/stories/en/index.html

スタッフの紹介

  • 日本(DCC)スタッフ

  大曲 貴夫, 早川 佳代子, 竹下 望, 忽那 賢志, 永松 麻希, 石金 正裕, 齋藤 翔

  • 日本(研究所)スタッフ

  切替 照雄, 秋山 徹, 多田 達哉

  • ベトナム スタッフ(コーディネーター)

  Pham Thi Phuong Thuy

研究概要

  • Project 1:ベトナムにおける医療関連感染症の実態を明らかにする疫学研究 

ベトナムをはじめアジアの医療機関では経済的な発展と共に医療関連感染症が大きな社会的負荷となっています。これらは治療と予防が困難な抗菌薬耐性菌による感染症ですが、臨床像・疾患負荷としての実体・伝播の様式は明らかではありません。本研究ではベトナムの主要病院複数を対象に血流感染症などの医療関連感染症の病院コホートを対象に疫学調査を施行しています。また、2017年からは標準的な口腔ケア実施することで、人工呼吸器に関連した肺炎の発生率低下させることができるか調査を実施中です。

  • Project 2:ベトナムにおける薬剤耐性菌治療オプションの開発に関する研究

現在世界的に多剤耐性菌に対する治療オプションの不足が指摘されており、欧米を中心に研究が施行中であるが、アジア地域や途上国を対象にした研究は希少です。このため、本研究では(1)アジア地域における多剤耐性菌治療の具体的なニーズを明らかにし、(2)多剤耐性菌の微生物学的検討により、可能性のある治療薬を特定し、(3)アジア人及び途上国の特性に合わせた薬剤耐性菌治療オプションの開発を行うことを目的としています。

  • Project 3:ベトナムにおける高度薬剤耐性菌の微生物学的な疫学情報を明らかにする研究

ベトナムをはじめアジアの医療機関では治療が困難である多剤耐性菌が高頻度に分離されることが明らかになっていますが、多剤耐性菌の微生物学情報は限られています。このため、本研究では、(1)高度多剤耐性菌を毎年収集し、それらの全ゲノム配列を決定することで、菌種同定と薬剤耐性因子保有状況の包括的な疫学情報を取得し、(2)これらの疫学情報を元に、最も対策が望まれる菌種や薬剤耐性因子について、抗原抗体反応を利用した検出または遺伝子診断による簡易検査法の開発を行うことを目的としています。

業績(論文)

  • 2016
      1. Multidrug-resistant ST235 Pseudomonas aeruginosa clinical isolates producing IMP-26 with increased carbapenem hydrolyzing activities in Vietnam.Tada T, Nhung PH, Miyoshi-Akiyama T, Shimada K, Tsuchiya M, Phuong DM, Anh NQ, Ohmagari N, Kirikae T.
        Antimicrob Agents Chemother. 2016 Sep 6. pii: AAC.01177-16.
      2. Dissemination of clonal complex 2 Acinetobacter baumannii strains co-producing carbapenemases and 16S rRNA methylase ArmA in Vietnam.
        Tada T, Miyoshi-Akiyama T, Shimada K, Nga TT, Thu le TA, Son NT, Ohmagari N, Kirikae T.
        BMC Infect Dis. 2015 Oct 15;15:433.
  • 2015
      1. IMP-51, a novel IMP-type metallo-β-lactamase with increased doripenem- and meropenem-hydrolyzing activities, in a carbapenem-resistant Pseudomonas aeruginosa clinical isolate.
        Tada T, Nhung PH, Miyoshi-Akiyama T, Shimada K, Phuong DM, Anh NQ, Ohmagari N, Kirikae T.
        Antimicrob Agents Chemother. 2015 Nov;59(11):7090-3.
      2. Evaluation of the Etest method for detecting colistin susceptibility of multidrug-resistant Gram-negative isolates in Vietnam.
        Nhung PH, Miyoshi-Akiyama T, Phuong DM, Shimada K, Anh NQ, Binh NG, Thanh do V, Ohmagari N, Kirikae T.
        J Infect Chemother. 2015 Aug;21(8):617-9.
      3. The efficacy and nephrotoxicity associated with colistin use in an intensive care unit in Vietnam: Use of colistin in a population of lower body weight.
        Binh NG, Hayakawa K, Co DX, Tuan ND, Anh NH, Thuy NT, Phuong DM, Huong NT, Thuy PT, Chau NQ, Nhung PH,
        Gam do TH, Hai DT, Huong TT, Van Anh L, Takeshita N, Ohmagari N.
        Int J Infect Dis. 2015 Jun;35:18-23. doi: 10.1016/j.ijid.2015.03.020.
  • 2014
      1. Efforts Against Drug-Resistant Bacteria and Bacteremia in Vietnam.
        Takeshita N, Ohmagari N, Kirikae T, Oka S.
        Journal of Disaster Research. 2014; 9 (5), 836
  • 2013
      1. Emergence of 16S rRNA methylase-producing Acinetobacter baumannii and Pseudomonas aeruginosa isolates in hospitals in Vietnam.
        Tada T, Miyoshi-Akiyama T, Kato Y, Ohmagari N, Takeshita N, Hung NV, Phuong DM, Thu TA, Binh NG, Anh NQ, Nga TT, Truong PH, Xuan PT, Thu le TA, Son NT, Kirikae T.
        BMC Infect Dis. 2013 May 30;13:251.

業績(学会)

  • 2017
      1. M Ishikane, N Takeshita, Nguyen Gia Binh, Mai Lan Huong, Dao Xuan Co, P Thi Phuong Thuy, Do Van Thanh, Nguyen Quoc Anh, N Ohmagari.
        “Epidemiology of healthcare-associated bloodstream infection in an adult intensive care unit: a prospective cohort study of a single tertiary care hospital in Hanoi, Vietnam” Presented as a poster presentation at European Congress of Clinical Microbiology and Infectious Diseases (ECCMID) Vienna, Austria, Apr, 2017.
      2. K Hayakawa, NG Binh, M Nagashima, DX Co, MV Cuong, TT Phuong, ML Huong, PT Thach, PTP Thuy, DV Thanh, ND Tuan, DM Phuong, N Takeshita, N Ohmagari.
        “Current epidemiology of ventilator-associated pneumonia in an intensive care unit in Vietnam” Presented as a poster presentation at ID week, San Diego, USA, 2017.
  • 2016
      1. 早川 佳代子, 竹下 望, 石金 正裕, 永松 麻希, 大曲 貴夫, Nguyen Quoc Anh, Doan Mai Phuong, Do Van Thanh, Pham Thi Phuong Thuy (会員外共同研究者) “Epidemiology and outcomes of ventilator-associated pneumonia in intensive care unit in Vietnam”.
        第86回日本感染症学会西日本地方会学術集会, 沖縄, 2016/11
      2. 石金 正裕, 早川 佳代子, 竹下 望, 永松 麻希, 大曲 貴夫, Nguyen Quoc Anh, Doan Mai Phuong, Do Van Thanh, Pham Thi Phuong Thuy (会員外共同研究者) ベトナム三次医療機関1施設(バクマイ病院、ハノイ市)ICUにおける院内感染血流感染症の疫学的所見の検討:前向きコホート研究
        第86回日本感染症学会西日本地方会学術集会, 沖縄, 2016/11 
  • 2015
      1. Binh NG, Hayakawa K, Co DX, Tuan ND, Anh NH, Thuy NT, Phuong DM, Huong NT, Thuy PT, Chau NQ, Nhung PH, Gam do TH, Hai DT, Huong TT, Van Anh L, Takeshita N, Ohmagari N.
        “The low incidence of nephrotoxicity associated with colistin use in intensive care unit in Vietnam: Tailored use of colistin in a population with low body weight.” Presented as a poster presentation at European Congress of Clinical Microbiology and Infectious Diseases (ECCMID), Copenhagen, Denmark, April, 2015. 
  • 2014
      1. Nozomi Takeshita.
        Characteristic of Blood Cultures in Large Tertiary Care Hospital in North Vietnam.
        Asia Africa Research Forum 2014, 仙台, 2014/11