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日本を含む西太平洋地域を対象としたGOARN派遣人材育成研修(IPC/ケースマネジメント)を開催しました
更新日:2021年11月26日
日本を含む西太平洋地域を対象としたIPC/ケースマネジメントに特化したGOARN派遣人材育成研修を開催しました!
厚生労働科学研究費補助金、新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「一類感染症等の患者発生時に備えた臨床的対応に関する研究」 は、2021年11月17日~18日に、WHO本部、WHO西太平洋事務局 (WPRO)、GOARN (Global Outbreak Alert Response Network)と共同で、厚生労働省のご支援の下、2日間のオンラインGOARN Training Workshop Tier 1.5を開催しました。本研修は、国際感染症のアウトブレイク時にGOARNの国際ミッションで感染予防管理及びケースマネジメントの専門家として活躍できる人材育成及び能力強化を目的とし、オーストラリア、シンガポール、フィジー、日本を含む7カ国、20以上の組織から30名を超える参加者が受講しました。
開会式では、厚生労働省大臣官房結核感染症課の杉原補佐より本研修の実現と成果の期待に関するお言葉をいただきました。また、国立国際医療研究センター国際感染症センター大曲センター長よりこれまでのWHO、WPROの研修開催の経緯、将来の派遣実現に向け激励の言葉をいただき、WHO WPRO Division of Health Security, Regional Emergency DirectorのDr. Babatunde OlowokureよりGOARN設立の歴史、COVID-19 PandemicにおけるGOARNを通した専門家派遣の状況をご説明いただくと共に、本研修参加者の歓迎と鼓舞激励のお言葉をいただきました。
GOARNのミッション上、現場で直面するようなシナリオに基づくケース・スタディーのグループワークや、感染予防管理やケースマネジメントの専門家としてGOARN派遣経験のあるWHO及び日本の専門家による経験共有のセッションなどでプログラムが構成され、大変充実した研修内容となりました。オンラインにより多数の国々から参加が実現したことで、多様な意見交換がされ、参加者間のネットワーク作りの機会にもなり、開催者として大変喜ばしく思います。 WPRO、WHO GOARN、厚生労働省など多くの国内外関係者から多大なご支援、ご協力をいただき、また、感染予防管理、ケースマネジメントの専門性を活かし海外でGOARNを通じて国際感染症対策に貢献する熱意のある31名の受講生達の積極的な参加を得て、大盛況のうちに終わりました。 昨年及び今年の研修受講生の中から、国際感染症のアウトブレイク対策の第一線で、GOARNの国際ミッションの一員として活躍できる次の専門家が輩出されることを期待しています。当研究班としても人材育成及び派遣の促進のため、引き続き多角的に取り組んでいきます。 皆様、本当にありがとうございました。
研修スライド
大曲センター長による開会挨拶
WPRO 松井珠乃先生による閉会挨拶
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過去のGOARN人材育成研修の様子は、以下リンクをご参照ください。
2019年度:http://dcc.ncgm.go.jp/prevention/news/20191226.html
2020年度:http://dcc.ncgm.go.jp/prevention/seminar/2020/20201029.html
GOARNとは
GOARN(Global Outbreak Alert and Response Network)は、世界保健機関(WHO)やパートナー機関により設立されたエボラ出血熱等の国際感染症の危機発生時に世界屈指の感染症対策チームを迅速に派遣・運営する国際的な枠組みです。
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