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Research&Training
短期研修の受け入れについて(2014年10月21日掲載)
国立国際医療研究センターは国内6つのナショナルセンターの1つで、感染症が診療の柱の一つとして位置づけられています。国際感染症センター(DCC)は一般感染症診療、トラベルクリニック、院内感染対策など感染症に関する幅広い業務を行っています。
DCCではフェロー(2年間)と総合感染症コース(エイズ治療開発センター、結核グループと合わせて3年間)の研修を行っておりますが、短期研修では「1~6ヶ月程度(場合よっては更に長期)」とニーズに合わせて研修を受けることができます。
1. 一般感染症診療
一般感染症診療は院内のコンサルテーションを行いながら、主治医としても入院診療を行っています。院内からは広くご相談をいただいており病院内感染症、免疫不全者の感染症などを数多く経験できます。また主治医としても感染性心内膜炎、化膿性脊椎炎、腎盂腎炎、市中肺炎、化膿性関節炎、結核などの感染症を診療していただきます。毎朝ラウンド・回診を行っており、直接センター長大曲の指導を受けることができます。
2. プレトラベル、ポストトラベル
トラベルクリニックは国内最大規模であり、年間9000名を超える受診者の予防相談を行っています。未承認ワクチンも取り扱っており、また検疫所と連携して黄熱ワクチンの接種も可能です。短期研修の先生にも受診者の予防相談に積極的に参加していただきます。
また渡航前だけでなく、渡航後の診療も行っており、多くの輸入感染症を経験できます。マラリアやデング熱は年15例から20例程度診療しており、ときにジカ熱やロアロアなど稀な輸入感染症も経験できます。2013年4月から熱帯病治療薬研究班の薬剤管理と症例の把握を行っているため、他院の輸入感染症症例に関わる機会もあります。
3. 新興感染症対策
当院は国内で3カ所指定されている特定感染症指定医療機関の一つとして新感染症病棟を有し、DCCが管理を担当しています。現在猛威を振るっているエボラ熱についても、院内での訓練だけでなく、全国の一類感染症指定医療機関を訪問し机上訓練などのワークショップを行ったり、「ウイルス性出血熱ー診療の手引きー」の作成に関わるなど、様々な活動を行っています。我々が日頃どのような訓練をしていて、どのような準備をしているのかを見ていただけるのではないかと思います。
上記の業務内容について、当院の後期レジデントやフェローと同様の業務にあたっていただきます。
当院からの給料は出ないのですが、当院の宿舎を借りることはできます。
研修期間については可能な限りご希望にお応えいたしますが、他の短期研修医との兼ね合いのためご希望に沿えないこともあります。
これまでに、岡山赤十字病院、手稲渓仁会病院、青森県立中央病院、都立墨東病院、健和会大手町病院、諏訪中央病院から短期研修にお越しいただきました。
病院内でトラベルクリニックを立ち上げるためにプレトラベルについて集中的に研修したい、病院内コンサルテーションをみっちりやりたい、一類感染症指定医療機関で働いているのでエボラ対策のノウハウを学びたい、といったご要望にもできるだけお応えしたいと考えております。
お申込みはメールにてご連絡ください:info-dcc[a]hosp.ncgm.go.jp *[a]を@に変えてください。
研修調整担当者より返信をさせていただきます。
DCC 特任研究員
特任研究員の募集については下記からご覧ください。